smallHD DP6とPanasonic GH2その2

こんにちわ。
年をまたいでしまいましたが、前々回の続きです。
またもや今更なPanasonic lumix GH2。
こちらは到着から撮影まであまり時間がなく、ハックファームを入れた状態で長時間収録、木々の葉や手持ちでの激しいカメラワーク等を撮影しての高付加状態でのテスト、感度比較、ポスプロ検証を急ぎ足で終え、ひとまず使用に耐えると判断し現場投入しました。決めてはやはりモアレの出なさ。7Dと比較テストをしましたが、その差は歴然でした。

ファームをいじる時に参考にしたのは、もはやもちろんなraitank blogさん。
http://www.raitank.jp/archives/5326
GH1のときにも一度ハックは経験していたので難なくできました。
http://d.hatena.ne.jp/iwana00/20100702/1278077693
ファームはraitankblogのフォーラムで先生的な存在bkmcwdさんのファーム
http://personal-view.com/talks/discussion/comment/30743#Comment_30743
を使用させていただきました。感謝です。


手持ちのレンズはEFマウントのものばかりなのでKipon製の絞り付きマウントアダプターを使用しました。

機能だけみると、14枚絞りでEFマウントのレンズを絞り込める!ということでかなり魅力的なのですが、実際はレンズによってはしぼると周辺減光が激しかったりEF-Sレンズ使えないのあったりと、少し残念な感じ…が!何もできないよりは良かった!笑 でもやっぱりRedrockmicroのアダプター等を使ってレンズの絞りを使うのがいいと思います。ただ夜の車窓風景を収録したときの点光源の光彩(?)は14枚絞り感でてました。(Denoiseしてるのでディテールがほんわりしています)


それと、これはアダプターのせいなのか、Bodyや4/3のマウントの強度の問題なのかまだわかりませんが、フォローフォーカスを使用した時のガタツキがすごい!コレに関しては実用範囲外!ということで手で送りました。レンズサポートつければまだ良くなるのかも。


そしてそして、一番問題だったのが未収録時のモニター表示。未収録時にはつぶれている暗部やハイが、収録を開始するとディテールが残っていたりします。つまり全然画が変わります。なんか固いなぁ暗いなぁと思って絞りや照明で調節すると、収録時には少し明るすぎてしまったり、予想以上にローコンな画になってしまったりしました。今回の撮影ではメーターではなく波形やヒストグラム、False Colorをつかって露出を決めていたので、これには、ちょっと困ってしまいました。今後もここはGH2を使う上での最大の注意点ですね。民生機なので、いたしかたないんでしょうけどね。とりあえず、露出確認するたびに少しまわして確認といったようなことをして、なんとかしました。編集の方、ごめんなさい。


あと、記憶に残る問題がひとつ。フリッカーです。未収録時にはでていなくても、収録を開始するとでてしまうということが2つのシチュエーションでおきました。ひとつは蛍光灯下の事務所、もうひとつは水銀灯使用の体育館。予備機として持っていっていた5Dmk2、7Dがあったことと、短編のオムニバスDVDだったので、なんとかなりましたが、これまた、問題。そら出るときはでるだろ!と思われるとおもいますが7D、5Dmk2ではそのとき出てませんでした。


しかししかし、撮れた画に関しては、キレイ!とくにすこしひいた広い画のディテールの描写は5D、7Dとは別ものでした。ただ、これはヨリをとるとそこまで目立たなくなります。今まで7D、5Dmk2で撮ってきたような柔らかい画を撮ろうと思うと4/3の深度の深さとGH2の画の固さが邪魔して、ちょっと物足りなさがありました。


結局また一眼の撮影に関しては5Dmk2や7Dに戻る気がしてならないですが、アクションや動きの多いもの、柔らかいルックを求めないものを撮るには、選択肢の一つとしてアリだなと感じました。


と、走り書いてみましたが、まだなんかあったような気もします。思い出したらまた書きます。
今回GH2で撮った映像は2月末くらいにはTSUTAYAの新作ホラーのとこなんかに並ぶはず。よかったら観てみてください。