白川郷のこと

先日、といっても9月の話。
岐阜県白川郷に行ってきた。
東京から車で6−7時間。
一日目は移動のみで、夜は少し背伸びをした旅館に泊まった。


夜には山特有の土砂降りがふって、うわーっと外を眺めたら
白いテン(??)がぴょんぴょんと雨宿りをしに軒先に駆けてきた。

夕食に出た飛騨牛の刺身が格別。あまーい。

二日目はゆっくりと白川郷を巡り

夜はキャンプ。
平日行ったせいか僕らともう一組いただけでキャンプ場かしきり状態。
残念ながら天気がいまいちで星は見えなかったけど最高に楽しめた。
夜、テントの外にゴミおいといたら何者かがガサゴソしてた。
かわいい動物であったことを祈るばかり。
3日目は朝から温泉に浸かって一休み。
午後からまた白川郷に繰り出した。

ぱしゃぱしゃ写真ばっか撮っていて、なんだか年食ったなぁ
という気がしたが、写真撮るのは楽しかった。
一緒にいった友人もなんだかんだ文句をいいながら楽しそうに写真を撮っていた。
夕方、合掌造りの喫茶店に入りたいと言い張る友人にひっぱられ入るも閉店間際(17時頃)
残念そうにぼくらが去っていくのを見かねて奥さんが軒先に実ったミニトマトを食べさせてくれた。

温かい人。
夜は合掌造りの民宿に宿泊。
部屋にテレビは無くて、窓を開けると目の前を川が流れていた。

とても静かな時間の流れ。

夕食は囲炉裏のある広いお部屋でいただいた。
なんとここでも宿泊客は僕らと一人旅のおじさんだけ。
前日と翌日は満室っだったらしく、幸運中の幸運だったのだろう。
あの空間をたった三人で独占できたのだ。

メインは岩魚(たしか)
とまたもや飛騨牛
この岩魚がもーれつにおいしかったのだ。
骨までばりばりいけました。
同行した友人いわく「焼き方がうまくないと骨まで食べられないの。」
あとぶっといナス!!超ジューシーでした。思い出したらお腹すいてきた。
夕飯を食べている間、何やら子供の声が聞こえるなぁと思っていたら
厨房の奥で民宿の子供さんが音読をしているようだった。
その後ちょこっと顔を出したが恥ずかしそうにおばあさんの後ろに隠れ

ながら僕のほうを見つめていた。
なんで?とおもったら、昼間カメラぶら下げてブラブラしてたときに
男の子「あ、カメラマンだ!逃げろー」女の子「え、なんでー」
と走り去った男の子だった。


夜は闇に沈んだ白川郷を撮りに出かけた。
途中おばちゃんが「たぬきがいたよー」と教えてくれて
そこらへんを通りかかったらちょちょこーとたぬきらしき動物が駆けていった。
宿に戻るとまだ9時半頃だったと思うがだーれもいなくって
明かりだけがついていた。しずかーなよる。
お風呂に入って廊下をうろうろしてたら宿の掟なるものを発見。
白川郷の合掌造りの家々は日に弱いので火気厳禁だとかなんとか
気になったのは9時以降の飲酒禁止。
きっとこの静けさを楽しみにきているお客さんへの配慮だと思う。
もう、ほんと根本から東京の街とは違っている。
なんせ4時半くらいにはだんだんとお土産屋さんも店じまいを始めるのだ。
そのかわり朝は早い。
民宿のチェックアウトの時間もだいたい9時から9時半だ。
4日目は合掌造りの中を見学。
最先端の建築技術に通ずる技術があるらしい。
3日目に行けなかった合掌造りの喫茶店で一服。

カレーがおいしいお店だった。
ワンピースで有名な尾田栄一郎先生も訪れたとか。
ノートにチョッパーの絵を描いて帰ったみたい。

茶店の店先にはバロンというかわいい犬が座っていた。

ジブリの曲が流れていたり、店主はジブリ好きだったのだろうか。
もっともジブリのバロンは猫ですが。


帰りに白山スーパー林道にある滝を目の前にした温泉とやらに
行きたかったのだが、雨が降り出したのであきらめて帰路についた。


僕はあまり旅とかしないんだけど、すーっごい楽しかった。
料理はうまいし、人は温かいし、景色も最高でそこらに流れる水が奇麗。

温泉も近くにあるし、合掌造りのお宿は料理がうまくてなおかつリーズナブル。
やっぱいくなら冬がいいみたい。秋はとても混むそう。
おすすめです。